実習授業は基礎から段階的に学習。徐々に技法をレベルアップさせながら、総合工芸である仏像彫刻の課題に取り組みます。3年次以降は、応用段階として学生が各自で彫刻したい仏像を決め、技法的にもより高度なものにチャレンジ。技術はもちろん、作り手としての姿勢や、長い歴史で培われた精神などをトータルに学び、身につけていきます。
目指せる主な職業仏像彫刻師 / 彫刻家 / 仏具職人 / 文化財修復士 / 版画家 / 体験教室インストラクター / 技術指導員 / 学校教員 他
学びのポイントTASK Method
カリキュラムcurriculum
彫刻刀を手に、
ひたすら丁寧に
課題01

地紋彫り
まずは彫刻刀に慣れることが目的です。さまざまな紋様を板に彫りながら、木の特性や刃物の使い方を習得していきます。
こうした紋様は実際に仏像の台座などにも使われるので、すべての基本になります。すべて直線でできているので、まっすぐな線をひくというよりも、刃物で立て込む感じです。
繰り返し、
表現力を高める
課題02

手
実際に自分の手を見ながら彫り進めます。立体は凸凹や丸みを出すためのカーブが難しいです。
自分の手に本当にそっくりなので、見比べるのも面白いです。彫りやすいようにあまり難しくない手の形にすることもあります。台座の彫刻も練習で彫ります。
より複雑な造形で
技術を磨く
課題03

仏頭
図書館で資料を探し見本となる仏像を自分で決めます。写真を見たり、実物を見に行ったりしながら、頭の中で立体のイメージを固めていきます。
最初は粗彫りで。あまり取りすぎると修正がきかなくなるので、どれくらい残せばいいのか気をつけます。難しい部分は先生がアドバイスを行います。
TASKで築く、
未来への道
TASK Method
約80%が実習
TASKの学びの基本は、実際に手を動かすこと。
カリキュラム全体の50%は専門実習で、デザイン・演習科目を含めると、 実に約80%が実習・演習系の授業です。学生たちは常に課題に取り組み、一流の工芸士から直接指導を受けて腕と感性を磨いていきます。

TASK Method
展覧会
さまざまなプロジェクトや展覧会へ積極的に参加し、学びを実践の場で磨いています。
各専攻の学生が取り組んだ成果を展示し、表彰されます。

TASK Method
就職率91.8%※2020年度 就職率
「社会で確かに活躍できる力」を養うことを目標として掲げる学校です。そのために実践を重視した授業やインターンシップなど、多彩なカリキュラムを導入しており、就職決定までをフルサポートしています。

インタビューInterview
先生の声
Professor's Voice

静けさや落ち着きなど、人を惹きつける仏様の力を感じながら作品を制作できるのが仏像彫刻師の魅力です。この専攻では教室を工房と考えて、仏像彫刻の技術だけでなく、総合的な人間力を高めていきます。弟子修行では味わえない学生生活を体験しながら、仲間と一緒に成長しましょう。
齋藤 澄観講師
伝統工芸士
学生の声
Student's Voice

仏像の豊かな表現を実際に彫ることで、より深く知ることができます。苦労するのは、平面の資料から読み取った情報を、仏像や人体の構造を踏まえて頭の中で立体化させながら彫ること。先生から助言をいただいたり、反復練習やサイズを小さくして改めて彫るなど、工夫を重ねながら改善することを大切にしています。
音 政吾
工芸コース 4年生/小松工業高校(石川県)出身 工芸士2級
【 有限会社 音政石材 内定 】