弾力に富み、強度があり、乾湿にも強い竹。日本でも古くから利用されてきた素材で、バッグやファッションなどに応用できる竹の可能性は無限大。竹を細く割り、それを編んでカゴなどを作る「編組(へんそ)」、竹そのものの造形や肌合いを活かして制作する「丸竹加工」という2つの技法両方を学べるのは全国でも本校だけ。1・2年次は、これらを並行して学び、3年次以降は各自のアイデア・発想で制作する自由制作に進みます。2つの技法を学べるので就職先の幅が広がります。
目指せる主な職業竹工芸作家 / 竹細工職人 / 竹材加工 / 雑貨デザイナー / 照明デザイナー / 体験教室インストラクター / 技術指導員 他
学びのポイントTASK Method
カリキュラムcurriculum
多種多様な
編組の技術を習得する
編組

竹を編み上げてカゴなどを作る「編組」は材料作りからスタート。
むらなく剥ぐことが大切です。

高度な編みの手法。作り手の感覚を活かしながら、いろいろな編み方を組み合わせて作品を作ります。

網代底から立ち上げ、松葉編み、縄目編みなど習得した編み方を駆使。ささら縁でなめらかな曲線に。
素材を知り、
利便性と美しさを創造する
丸竹加工

花器などの筒物は小刀の切れ味が大切。シンプルすぎて隠せないので、寸法や形も丁寧に確認します。

竹を割り、曲げるなど力がいる竹垣。通称「男結び」や「花結び」でゆるみがなく、美しく結びます。

楽器の鼓の形をしていることから鼓椅子と呼びます。中央を絞ることで強度をアップ、100kgの重さに耐えるようにすることも可能です。
TASKで築く、
未来への道
TASK Method
約80%が実習
TASKの学びの基本は、実際に手を動かすこと。
カリキュラム全体の50%は専門実習で、デザイン・演習科目を含めると、 実に約80%が実習・演習系の授業です。学生たちは常に課題に取り組み、一流の工芸士から直接指導を受けて腕と感性を磨いていきます。

TASK Method
展覧会
さまざまなプロジェクトや展覧会へ積極的に参加し、学びを実践の場で磨いています。
各専攻の学生が取り組んだ成果を展示し、表彰されます。

TASK Method
就職率91.8%※2020年度 就職率
「社会で確かに活躍できる力」を養うことを目標として掲げる学校です。そのために実践を重視した授業やインターンシップなど、多彩なカリキュラムを導入しており、就職決定までをフルサポートしています。

インタビューInterview
先生の声
Professor's Voice

約100種類もある竹の編み方から基本的なものを教えます。編み目が揃った竹工芸は美しく、存在感があります。演習では竹を割る材料作りからスタート。編む技術はもちろん、制作しようとする作品にどれくらいの竹幅や厚みが必要かを判断する感覚を身につけ、本格的な工芸士をめざしてください。
石田 正一教授
現代の名工・京の名工
学生の声
Student's Voice

実習で最も苦労したのが、竹の表面の皮を薄く剥ぐ「割りへぎ」です。竹工芸品の制作の基本であり、「割りへぎ」を身につけられるよう、一つひとつの工程を意識しながら作業をしています。TASKで学んだ技術や発想力などを生かして魅力ある作品を仕上げ、竹という素材の良さを多くの人に知ってもらいたいと思います。
中谷 謙太
工芸コース 3年生/瀬戸田高校(広島県)出身 工芸士2級
【 有限会社 竹松商店 内定 】