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和紙工芸専攻 JAPANESE PAPER CRAFT

素材作りから紙漉きや加工まで。
すべてを学び、作品づくりに活かす。

「日本の手漉和紙技術」についてユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界からも注目される和紙。本校では、京都府の無形文化財「黒谷和紙」の技法が基本。黒谷和紙の里・綾部市にある「和紙工芸研修センター」で、原料づくりからスタート。楮という種類の木を育て、その木の皮を削り、煮て、繊維をたたきつぶして水に溶かし紙漉きの原料を作ることからはじめ、1年次は「紙漉き」の基礎を反復練習で身につけます。2年次はもみや染めなどの加工技術、3年次以降はさらに技術を深めた作品制作に取り組みます。

和紙工芸専攻

最高峰の技術が身につく3つのPOINT

1 素材作りから紙漉き、加工まで、和紙の制作工程のすべてを学べる。

2 800年続く京都府の無形文化財である黒谷和紙の技法を学ぶ。

3 イタリア・フランスからも評価が高く、加工する素材の可能性も無限大。多種多様な技術が身につけられる。

目指せる主な職種

和紙作家 / 手漉き職人 / 和紙デザイナー / 雑貨デザイナー / 照明デザイナー /
体験教室インストラクター / 支援学校講師 / 技術指導員 / 学校教員 など

課題にチャレンジ!

こうして基礎技術が身につきました。

  • 課題1
    原料づくり

    黒谷の和紙は主に楮を使います。木の皮を削り、大釜の湯に白皮にした楮の束を入れて煮ます。

    繊維を叩きつぶして水に溶かした中に、「とろろあおい」から抽出した粘りの強い液体を混ぜ入れて、紙漉きの原料の準備完了。私は最後に小さいゴミを拾う作業が好きです。

    原料づくり
  • 原料づくり
  • 課題2
    紙漉き

    「簀桁」という道具を使って原料をくみ取り、繊維がよくからまるよう四方にゆすります。

    なるべく厚みが均一になるように漉くのがポイント。厚さのムラがないほうが加工がしやすいからです。水は冷たいですが、手間をかけるほど愛着がわきます。

    紙漉き
  • 紙漉き
  • 課題3
    和紙加工

    手提げ袋やブックカバー、カード入れなど。和紙の強さと美しさを活かした多種多様な作品づくりができます。

    和紙の持つ温かみが、作品に豊かな表情を与えてくれます。柔軟性も和紙工芸の特長であり、魅力です。特殊なのりを表面に塗って、毛羽立ちを抑えることで、より表面がなめらかになります。

    和紙加工
  • 和紙加工

卒業・修了制作
京都商工会議所会頭賞「日向ぼっこ」

「日向ぼっこ」
  • 松井 ひかり
    和紙工芸専攻(工芸士3級)
    長野東高校(長野県)出身


    暖かい日に集まって日向ぼっこをしている猫たちのほのぼのとした姿が好きです。そんな心癒される猫たちをつくりたくて、張子の技法を使いこの子たちをつくりました。

    毛並みを表現するために、和紙をちぎったものを全体に貼っています。この子たちを見て少しでも和んでいただけたら幸いです。

「日向ぼっこ」
  • 松井 ひかり
    和紙工芸専攻(工芸士3級)
    長野東高校(長野県)出身


    暖かい日に集まって日向ぼっこをしている猫たちのほのぼのとした姿が好きです。そんな心癒される猫たちをつくりたくて、張子の技法を使いこの子たちをつくりました。

    毛並みを表現するために、和紙をちぎったものを全体に貼っています。この子たちを見て少しでも和んでいただけたら幸いです。

在校生VOICE


植物が美しく転身して日常にとけこんでいる。
それも和紙の魅力的なところです。

在校生VOICE

時代劇などに出てくる工芸品が素敵だと思っていました。ただ格式が高そうだと感じていたので、進路として考えたことはなかったですが、TASKを知って感動しました。地元である愛媛県も和紙の産地で、和紙は常に暮らしの中にありました。和紙の柔らかさや優しさ、温かみがとても好きで、もともとは植物だったのに、姿を変えて日常にとけこんでいる、そんなところも魅力的でした。これまでに作ったのは、和紙帳、袋、名刺入れ、ブックカバー、ご朱印帳…。和紙に触れば触るほど好きになっていきました。TASKのある園部の近くには「黒谷和紙の里」という場所があります。そこで実際に職人さんたちが仕事をしている姿を見られたのみ非常に勉強になりました。時代劇の工芸品に惹かれて入学しましたが、今は地元に根づいている伝統工芸に携わりたいと思っています。

二宮 伽弥工芸コース2年生(工芸士3級)/ 北宇和高校(愛媛県)出身

教授・講師からのメッセージ

  • まずは原料作りからスタート。今、見直される和紙の魅力を一緒に楽しく学んでいきましょう。

    本専攻では単に和紙を漉く作業を学ぶだけではなく、原料の処理から和紙で工芸品を仕上げるという一連の工程を体感し、和紙に愛着を持ってもらうことが主な目的です。日本の手漉き和紙技術はユネスコの無形文化遺産に登録されるほど評価が高いものですが、その技術を基礎から学べるのは全国でもTASKだけだと思います。現在、卒業生は、黒谷和紙をはじめ全国の手漉き和紙の主要な産地などで活躍しています。これからもTASKで学んだ学生たちが未来の和紙文化を共に創造してくれることを期待しています。

  • 林 伸次 特任教授(京もの認定工芸士) 林 伸次 特任教授
    (京もの認定工芸士)

学生作品 一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会賞
「NO NAME」H1600×W1300×D300(mm)池内 健吾 / 実践学園高校(東京都)出身

学生作品