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蒔絵専攻 LACQUER WORK

金や銀、螺鈿などで描かれる蒔絵。その最高峰の技法を学べるのは本校だけ。

金や銀によって、華やかだが華美ではなく繊細に描かれる京蒔絵の世界。漆を含ませた筆で紋様を描き、そこに金粉や銀粉を蒔いて定着させる蒔絵の技法である「平蒔絵」、「研出蒔絵」、「高蒔絵」や「青貝・螺鈿」といった加飾技法を基礎から学びます。また、「塗り」や「呂色研ぎ」、「箔押し」の技法も課題を通して習得。オリジナルのデザインを作品世界に活かせます。

蒔絵専攻

最高峰の技術が身につく3つのPOINT

1 蒔絵の各技法の習得をベースに、青貝・螺鈿などの加飾技法を学ぶ。

2 初歩的な図柄を反復練習し、基本の技術やさまざまな表現方法を身につける。

3 漆塗りの表現方法を習得し、個性ある作品づくりを追及。

目指せる主な職種

漆芸家 / 蒔絵師 / 箔押師 / 仏具職人 / 体験教室インストラクター / 沈金師 /
文化財修復士 / 学校教員 など

課題にチャレンジ!

こうして基礎技術が身につきました。

  • 課題1
    蒔絵手板Ⅰ

    向かって左が網目紋様で曲線を、中央が紗綾形で直線を、右が青海波で線の太さを描き分ける練習をします。筆を手前に引いて描くという、独特の筆遣いに慣れていきます。

    初歩的な図柄ですが、最初はまっすぐな線を引くのも一苦労。小指を支えにして一点に固定。線の太さはもちろん、高さにも気をつけます。

    蒔絵手板Ⅰ
  • 蒔絵手板Ⅰ
  • 課題2
    蒔絵手板Ⅱ

    亀や梅、ブドウなどの紋様を描き、研出蒔絵や高蒔絵、高台寺蒔絵などの技法を学びます。研ぎや磨きなど工程も増えるので、より高度になります。

    高台寺蒔絵とは、表面に漆を塗り、金や銀などの梨地粉をまき、その上に漆を塗って粉が露出しない程度に研ぎ破る特殊な技法です。

    蒔絵手板Ⅱ
  • 蒔絵手板Ⅱ
  • 課題3
    香合

    鮑貝や白蝶貝を貼り付けて紋様を表現する「青貝・螺鈿」。蒔絵も施し、中は金箔を押しています。

    青貝は薄いので、割れないように注意しながら切り取ります。仕上がりをイメージし、光り方の見極めも大切です。光の反射によって色が変わるので、蒔絵に合わせて効果的に使うことができます。

    香合
  • 香合

卒業・修了制作
一般財団法人京都伝統工芸産業支援センター賞「KYOEZO series」

「KYOEZO series」
  • 木村 春美
    蒔絵専攻(工芸士2級)
    北海道釧路江南高校(北海道)出身


    地元北海道と、ここ京都の視点から茶道具を制作しました。茶道で出逢う工芸品から様々な歴史や想いを感じることがあります。リアルな北海道に楽しさを、木とアイヌ、一閑塗と大徳寺にある繋がりを、清流と雲錦蒔絵から京都の美しい情景を感じていただきたいです。

    最後に、皆様が最初に見た私の作品は北海道でしょう。伝統工芸を知る一歩として、ユニークなデザインも必要だと私は考えます。ぜひ今回をきっかけに伝統工芸の世界を楽しんでみてください。



「KYOEZO series」
  • 木村 春美
    蒔絵専攻(工芸士2級)
    北海道釧路江南高校(北海道)出身


    地元北海道と、ここ京都の視点から茶道具を制作しました。茶道で出逢う工芸品から様々な歴史や想いを感じることがあります。リアルな北海道に楽しさを、木とアイヌ、一閑塗と大徳寺にある繋がりを、清流と雲錦蒔絵から京都の美しい情景を感じていただきたいです。

    最後に、皆様が最初に見た私の作品は北海道でしょう。伝統工芸を知る一歩として、ユニークなデザインも必要だと私は考えます。ぜひ今回をきっかけに伝統工芸の世界を楽しんでみてください。

在校生VOICE


TASKでは難しさも含めて楽しみました。
今後は蒔絵をもっと身近な存在にしたいです。

在校生VOICE

歴史が好きで博物館に通っているうちに、蒔絵に惹かれるようになりました。最初はどうやって作るのかなという程度の興味でしたが、絵を描くことも好きだったので、次第に作る側になりたいと思いTASKに入学しました。最初の課題では線を真っ直ぐに描くこともできなかったのですが、いまでは憧れていた蒔絵の世界に関われていることに大きな喜びを感じています。漆の乾き具合に左右され、作業が思うように進まないことも含めて楽しむことを心がけています。工程が多く、ひとつの作品を作るのにも時間がかかりますが、完成が近づいていくたびに嬉しさが募ります。いま若い人たちの中には蒔絵を知らない人も多いように思いますので、これからは私が作り手になって、蒔絵をもっと身近な存在にしたいです。

辻 風生工芸コース 3年制(工芸士2級) / 福岡第一高校(福岡県)出身

教授・講師からのメッセージ

  • 蒔絵に至るまでの段階の下地から学びはじめ、
    少しずつレベルアップしていけます。

    蒔絵は本来、分業された工芸の加飾の部分ですが、本専攻ではすべて一人でできるよう下地づくりから行います。また漆を研ぐ際に使う炭を焼く現場の見学や漆掻き体験などの校外学習も取り入れ、自分たちが携わる蒔絵の背景への理解にも努めています。蒔絵は基礎にもとづいて、さまざまな技法を取り入れることで表現が無数に広がります。基礎の習得には根気がいりますが、習得後は自分の描きたいものや作りたい世界観で自由に作品づくりをしてください。

  • 中川 寧子 講師 中川 寧子 講師

学生作品 京都府教育委員会教育長賞
「蒔絵飾棚『可憐』」H460×W530×D250(mm)大林 愛(工芸士2級)/ 高松工芸高校(香川県)出身

学生作品