和紙工芸専攻実習「切り絵」

奉納作品制作


和紙工芸専攻の実習授業として、切り絵作家の望月めぐみ先生をお迎えし、全8回に渡って  和紙による切り絵  の手法を学んでいます。
そしてこの実習課題として作成されたのが、京都 上賀茂神社内「新宮神社」の拝殿に飾られる「壁代(かべしろ)」です。

神社の壁代は、神聖な空間であることを示すために取り付けられるもので、全国各地の神楽の場においても切り紙の装飾が見られることから、月に二回、神楽祈願の行われるこの拝殿に、学生たちの制作した壁代が取り付けられます。壁代に使う紙は、和紙工芸専攻の学生自らが漉いた和紙です。

学生たちの作品と同時に、本殿には望月先生の制作された「龍の掛物」が飾られ、そしてその作品にも学生たちの漉いた和紙が使われます。
和紙工芸専攻の実習授業として、切り絵作家の望月めぐみ先生をお迎えし、全8回に渡って  和紙による切り絵  の手法を学んでいます。
そしてこの実習課題として作成されたのが、京都 上賀茂神社内「新宮神社」の拝殿に飾られる「壁代(かべしろ)」です。

神社の壁代は、神聖な空間であることを示すために取り付けられるもので、全国各地の神楽の場においても切り紙の装飾が見られることから、月に二回、神楽祈願の行われるこの拝殿に、学生たちの制作した壁代が取り付けられます。壁代に使う紙は、和紙工芸専攻の学生自らが漉いた和紙です。

学生たちの作品と同時に、本殿には望月先生の制作された「龍の掛物」が飾られ、そしてその作品にも学生たちの漉いた和紙が使われます。



切り絵の文様は、龍の神様をお祭りする新宮神社にふさわしく「龍」と、上賀茂神社の御神紋である「二葉葵」です。
漉いた和紙の表面をコンニャク糊でコーティングして、強度・耐久性を上げ、そこに龍や二葉葵の透かし彫りを施します。
壁代は、縦横約30cmの和紙を、一辺あたり9枚、四方で計36枚を制作しました。
3枚ずつを平板に貼り付けていき、それが3セット分で拝殿の1辺の長さになります。
4辺分で計12セット制作して完成です。


神宮神社は、上賀茂神社境内奥に鎮座する神社で、高龗神(たかおかみのかみ)が祭られています。
望月先生の制作される「龍の掛物」は、220cmの長い和紙2枚に龍を彫ったもので、こちらもコンニャク糊のコーティングが施されています。
本殿の左右の柱に、天に雨を乞い恵の雨をもたらす昇り龍と降り龍をそれぞれ配置します。
下準備をきっちりと行っていたので、壁代ともども、1時間ほどで設置が完了しました。



いよいよ新宮神社にて、奉納の祭礼が執り行われます。
望月先生と学生7名は、上賀茂神社の社務所にて身を清め、祭場へ向かいます。
祭礼の様子は、以下の動画にてご覧いただけます。



この後、壁代と龍の掛物はいったん片づけられ、7月24日(日)の「賀茂の水まつり」において改めて設置され、奉納作品の披露となります。
「賀茂の水まつり」は、水を司り龍神と称えられる摂社・新宮神社の神様へ、水の恵みに感謝し酷暑を無事に過ごせる事を祈る祭典で、神楽「賀茂の舞」奉納の後、境内芝生にて様々な奉納行事が執り行われます。