実習風景 3D-CADで立体造形

常日頃、伝統工芸の職人技修得に勤しんでいる TASK の学生たちですが、それでもテクノロジーにまったく背を向けているというわけではありません。 コンピュータ実習のカリキュラムとして、一般的なワープロ・表計算・写真加工・イラスト等のアプリはもちろん、3次元CADソフトを用いての制作シミュレーションやプレゼンテーション技術の習得にも力を入れています。
今回、実習に用いるアプリは、フリーソフトでありながら、建築や都市計画、木工細工や製品デザインなど、さまざまな用途の3Dモデリングに使用できる SketchUp です。


2号館3階のパイパービジュアルルーム。園部キャンパスには、パソコンを用いた授業の為の大きな教室が2つありますが、今回はこちらを使います。


3次元モデリング・ソフトウェア SchetchUp は、直感的な操作性により建築や教育分野を始めとしてプロ・アマチュアを問わず広く普及しているアプリです。


建築用途に限れば BIM対応のCADが良いのかも知れませんが、作品の造形を視点を変えて確認したり、動きをアニメーション化するには、SchetchUp が最適です。


特に、普段から造形に携わっている木工芸専攻の学生たちは、作品の、頭に描いた動きを簡単にアニメ化して確認できるのは、非常に役に立つ技術です。


また、SchetchUp は建築用のCADソフトとの親和性も高く、図面データを取り込んだりその逆も可能なので、建築や街づくりといった用途にも適しているのですね。


想像力を膨らませれば、立体迷路なども作れてしまいます。


壁や地面の質感は、好みの画像をテクスチャとして使用する事が出来るので、よりリアルなモデル制作が可能です。


担当の樋口先生によると、普段から造形に親しんでいる TASK の学生は、まず図面から考えていく学生に比べて、この様なモデリングの修得は非常に早いとの事でした。


述べ5時間ほどの授業で、学生たちは各々の3次元モデルを完成させてしまいました。制作物はアニメーションで360度方向からぐるぐる回して見ることが出来ます。


一斉に制作を完了した学生たちは、クラスメート達それぞれの作品をぐるりと見て回り、そのあと人気投票を行うとの事でした。