京都高島屋にて開催中の 第47回 日本伝統工芸近畿展。
校外研修の一環として、TASK3、4年の学生が見学させて頂きました。
日本工芸会様のご厚意、誠に感謝いたします。
展示は、陶芸、木工芸、蒔絵、竹工芸の分野に分かれ、それぞれの入選を果たされました作家の方々には
TASK の卒業生も数多く含まれております。
各分野の作家ご本人から、直接、作品についてのご説明をお伺いする事が出来、
たいへん充実した研修となりました。
以下に、京都伝統工芸大学校の卒業生および先生の作品をご紹介させて頂きます。
錬込地金盒 径20.0/高9.5
中村 鎚舞
「 日本経済新聞社賞 」
練込文様は、銀・銅・四分一の線材16本を鑞付けで束ねてから捻り、それを数本再度鑞付け後捻って50本の捻り線を作り、 平板状に打ち延べてから鑞付けして成形する。
長年の研究で習得した「捻り回数による文様の出し方」と意識的に抑えた色仕上げが相まって、品良くまとまった佳作である。
(三好正豊)
錬込地金盒 径20.0/高9.5
中村 鎚舞
「 日本経済新聞社賞 」
練込文様は、銀・銅・四分一の線材16本を鑞付けで束ねてから捻り、それを数本再度鑞付け後捻って50本の捻り線を作り、 平板状に打ち延べてから鑞付けして成形する。
長年の研究で習得した「捻り回数による文様の出し方」と意識的に抑えた色仕上げが相まって、品良くまとまった佳作である。
(三好正豊)
日本伝統工芸近畿展
● 趣 旨
伝統はつねに現在する。伝統はつねに現在し、工芸は美の根源にある。
こんにち、工芸と呼ばれている世界は、かつては、わが国の美の領域のすべてなのであった。
明治維新以来、西欧から導入された美術とわが国伝来の工芸は、それぞれ別個の展開を遂げてきたようにみえるけれども、 われわれの美の意識は、いまもなお、この伝統工芸の名を負う世界に根ざしていることを自覚する。
歴史の移り行きに耐え、かつそれと呼び交いながら、われわれの生活の襞に営まれている美の生産を、 ともども確かめ合う機会となることを願って、本展を開催する。
(平成30年5月)
山内 駿