TASK Blog
2023年 4月 20日
和紙工芸専攻 材料づくりの作業が進んでいます。
表皮を削った楮の皮を大鍋で煮たあとの、「みだし」という作業の様子です。
「みだし」は、傷がついて堅くなった繊維や細かい塵を丁寧に取り除く作業。
和紙の品質を左右すると言っても過言ではない大切な工程で、手作業でしかできないとても根気のいる作業です。

前回お伝えした表皮を削る作業で出た黒皮や、今回の「みだし」で出た塵は捨ててしまうのでしょうか?
いいえ、これらも集めておき、味わいのある風合いの「塵入り和紙」を漉く時に使います。
材料である楮は、このように無駄なく全て活用されるんですね。

この作業の後、楮を機械で叩いて繊維をほぐします。そして今回は漂白も行われます。
その工程を経て楮は紙素(しそ)という状態になり、いよいよ紙漉きを行うことができるようになります。
by A.O
前の記事
1年生 実習道具販売!
次の記事
和紙工芸専攻 紙漉き実習!