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木彫刻専攻 WOOD CARVING

立体を自在に創り出す技を身につけ、感性を活かす創作へ。

木彫刻で学ぶ技法の基本。それは、和室の天井とふすまの間にある欄間彫刻のように、平面の中に立体感をもたせた彫り方です。立体的なつながりをもつ曲線が、多様な世界観を生み出します。2年次までは木や刃物の特性など一通りの基礎を習得。3年次以降は自由制作を中心に、伝統工芸に限らず、立体彫刻の様々な表現スタイルに挑みます。

木彫刻専攻

最高峰の技術が身につく3つのPOINT

1 壊れにくい図案づくりと図案から立体をイメージする力を身につける。

2 100種類以上の道具を使い分け、手入れの仕方までも習得する。

3 デザイン知識や感性の幅を広げ、木彫刻の新たな可能性を追求する。

目指せる主な職種

彫刻家 / 仏具職人 / 宮大工 / 文化財修復士 / 版画家 / 人形師 /
体験教室インストラクター / 支援学校講師 / 技術指導員 / 学校教員 など

課題にチャレンジ!

こうして基礎技術が身につきました。

  • 課題1
    花菱

    まずは彫刻刀の使い方を覚えるために、ごく簡単な紋様のレリーフを彫っていきます。

    花菱というのは、この木に彫ってある紋様の名前です。繊細な柄なので、木の目に沿って彫ることが大切。安定して同じ深さに彫れるよう、刃物もきちんと研いでおきます。

    花菱
  • 花菱
  • 課題2
    唐草

    糸ノコで透かし、叩きノミで粗彫りします。その後仕上げていく過程の中で、奥行きを出したり、より高度なノミ使いを学んでいきます。

    出だしから終わりまで、線がずっとつながっていくような見せ方に気をつけて彫り進めます。葉っぱの流れるようなつながりがしっかり出ないと、形にならないからです。

    唐草
  • 唐草
  • 課題3
    丸額

    より一層、複雑さが増す造形なので、ノミや彫刻刀など道具の種類も使い方も多彩になります。

    もともとは薄い板なので、立体的に奥行きや高さを見せるのが難しいですね。透かし彫りの技法をマスターしながら、彩色がしやすい加工など、次の工程にも配慮します。

    丸額
  • 丸額

卒業・修了制作
京都府仏具共同組合賞「朧」

「朧」
  • 堀 瑞希
    木彫刻専攻(工芸士2級)
    上伊那農業高校(長野県)出身


    幽霊とは死者のたましい。いるようでいないような存在でありながら、未練や恨みを訴えるためにこの世にとどまり姿を現す…彼女にはどんな未練があってさまよっているのでしょうか。霞になって消えていく彼女は何を伝えようとしているのでしょうか。

「朧」
  • 堀 瑞希
    木彫刻専攻(工芸士2級)
    上伊那農業高校(長野県)出身


    幽霊とは死者のたましい。いるようでいないような存在でありながら、未練や恨みを訴えるためにこの世にとどまり姿を現す…彼女にはどんな未練があってさまよっているのでしょうか。霞になって消えていく彼女は何を伝えようとしているのでしょうか。

在校生VOICE


身につけた技は、あくまでも基礎。これからも向上心を持って修行を続けます。

在校生VOICE

ものづくりが好きで手に職をつけようと考えていた時にTASKを知り、生き物や植物などいろいろな造形物が作れそうだと思い木彫刻専攻へ入学しました。入学当初、先生から何度も言われたのは道具の手入れの大切さです。実際、手入れが行き届いていなくて、彫るのに時間がかかったことが何度かあり、道具の重要さを痛感しました。卒業後は、社寺や欄間彫刻を手掛ける工房に就職が決まったので、その練習として作品づくりの後半は社寺建築の部位である「木鼻」という装飾物を制作していました。下から見上げるものなので、見え方に注意が必要で、見上げた時の影の付け方を特に意識して取り組みました。これまでの4年間で多くの技術が身についたと思いますが、それらはまだ基礎にしかすぎず、まだまだ未熟なので、これからしっかりと修行を積んで、早く一人前になりたいです。

中尾 瞳吾工芸コース 4年生(工芸士2級) / 南丹高校(京都府)出身

教授・講師からのメッセージ

  • 基本的な技術や知識、道具の手入れなど、課題を通して実践的に学べます。木彫刻の世界を楽しんでください。

    木彫刻の現場では、共同制作をそることも多いです。一人で完結させる時とは違い、あとの作業や今後の修復のことも考えて設計する必要があります。そのためには思いやりが必要です。また、目に止まったものを造形できるように、日頃から物事を注意深く観察することも大切です。観察力と想像力、さらに絵心と美的感覚を養うこと。それが上達のコツです。木彫刻は刃物を使いますが、鉛筆を削ったことのない人でも大丈夫。ものを作りあげる喜びを仲間とともに味わいましょう。

  • 渡邊 宗男 教授(伝統工芸士・京の名工) 渡邊 宗男 教授(伝統工芸士・京の名工)

学生作品 京都府仏具協同組合理事長賞
「待ち合わせ」H265×W200×D200(mm)荒木 真心(工芸士3級)/ 西京高校(京都府)出身

学生作品