TASK

陶芸専攻

陶芸の持つ魅力は
繊細な美しさと
“土”が持つ大地の温もり。

The attractiveness of pottery isthe delicate beauty and warmth that we can feel from the pottery clay.

ものづくりに対する意欲。器や料理に対する強い関心。
陶芸のプロとなるためにあとひとつご準備いただきたいもの、それは「覚悟」です。
「技術」と「環境」はTASKが用意します。

京焼・清水焼の技法を基礎とした実習カリキュラムは、1年次・2年次に「ろくろ成形」と「絵付け」の両方を基本から学習。3年次からは、各自のテーマに沿って制作する応用段階。
さらに釉薬の基本から応用までを学びます。
また、ろくろを使わずに成形する「手びねり」や「たたら」など、本校ならではの総合的な技も会得出来ます。

全ては、プロを育てるために。

Be a Proffecional

学びのポイントTASK Method

#01

「器」から「芸術作品」まで、ろくろ成形と絵付けの両方を基礎から学べる。

#02

TASKならではの一人一台の電動ろくろ。絵付け台、電気窯など実習環境が充実。

#03

一流の工芸士である講師から学生一人ひとりを個別指導。

カリキュラムcurriculum

基礎を繰り返し、
体で覚える

土もみ

土をもんで整える工程です。空気の粒が粘土の中にあると、焼いた時に膨張して作品が壊れてしまいます。
土を伸ばして、たたみこみ、練って、を何度も繰り返します。

荒もみ

土の硬さを均一に整える工程です。土を扱う上で一番大切。粘土を広げて、両手を添え、
真ん中の部分を押し込むようにして練っていきます。

菊もみ

土の中に入っている空気を取り除くために行う土練り。作品づくりにベストな土の状態にします。3kg~5kgくらいの粘土を俵状にして、片方の手で押し、片方の手で捻りながら回転させていきます。

土もみ台

TASKの皆の努力の25年間の跡として、天板にもみあとが出来ています。

集中と、
手の感覚だけの世界

ろくろ

ろくろが回る遠心力を利用して、器の径を広げたり狭めたり、高さを出したり様々な造形が可能です。
微妙な力の入れ加減が重要になり、ろくろのスピードで難易度があがります。
TASKでは一人一台の電動ろくろがあるため、技術の向上・作品作りに没頭できます。

土ごろし

作品を作る上で、土をベストの状態に持って行くために欠かせない作業。
ろくろの上に土を置き、回転を利用しながら土を上下させて中心を決めていきます。

土取り

作品に必要な土の量を決めます。
計りなどは無く、手の感覚だけで、同じ大きさの作品になるように土を取ります。

坏挽き

これから作る器の基本となる形をろくろの上で作りあげます。実際はそこから先、さまざまな手法を用いて作品となるのですが、まずはそのための基本の形を身に付けます。
同じものが1日100個作れて合格!

細部にまで、
魂を込める

絵付け

器に施す装飾にはさまざまな方法があります。その内でまず身につけなければならない技術は、日本古来の「伝統文様」。小紋と呼ばれる繰り返しで織りなす幾何学模様や、松竹梅や山水など、日本の風土に根差した伝統文様を学んでゆきます。
墨と筆を使って、繰り返し紙に描いて、文様の形や筆の使い方を会得。さらに、素焼きの器に繰り返し描いて、器のどの部分にどの文様が合うかといった、伝統文様のカタチを学びます。

下絵付け

素焼きをした器に絵付けをします。まったくのフリーハンドなので、最初はまっすぐな線をひくことも難しい技です。

釉薬

陶芸の魅力を語る上で欠かせない釉薬。素焼きした素地の上に液状のうわぐすりをかけて焼くことで、表面にガラス質の皮膜を作り、色を出します。TASKでは専用実習室を設けて、1年次から練習を行います。

上絵付け

京焼・清水焼の特長は、鮮やかな色彩の紋様・モチーフにあります。和絵の具の場合、色を盛る、盛りながら伸ばしていくという感覚も学びます。さまざまな課題をこなしながら多彩な技法を身につけていきます。

01

道具

陶芸技法の一環として、作品作りに用いる道具についても重きをおいています。基本的にその道具は手作り。ヘラだけでなく、色々な用途のカンナ、柄ゴテ、カッターやブラシ、型押しのためのハンコなど、それらが全て手作りです。
どんな材料でどのように作れば役に立つ道具となるのか、そのノウハウもしっかりと学ぶことが出来ます。

02

紋様

日本古来の伝統文様。小紋と呼ばれる繰り返しで織りなす幾何学模様や、松竹梅や山水など、日本の風土に根差した伝統文様を学んでゆきます。
墨と筆を使って、繰り返し紙に描いて、文様の形や筆の使い方を会得。さらに、素焼きの器に繰り返し描いて、器のどの部分にどの文様が合うかといった、伝統文様のカタチを学びます。

仲間がいるから、
乗り越えられる

ともすれば孤独な作業の積み重ねと考えられがちな陶芸ですが、特に若いうちは集団で揉まれながら学ぶ事が何よりも大切です。講師からも、ただ教えられるだけでなく、自ら進んで講師の技を盗んでいく。
仲間たちの修練に自らのモチベーションは自然と高まり、互いに影響されつつも、共に悩み悔しがり励まし合って成長を重ねていくのです。仲間があってこそ今の自分がある。
何にも負けない強い絆で結ばれた学生たちは、社会へと大きく羽ばたいてゆきます。

TASKで築く、
未来への道

TASK Method#01

約80%が実習

TASKの学びの基本は、実際に手を動かすこと。
カリキュラム全体の50%は専門実習で、デザイン・演習科目を含めると、 実に約80%が実習・演習系の授業です。学生たちは常に課題に取り組み、一流の工芸士から直接指導を受けて腕と感性を磨いていきます。

TASK Method#02

展覧会

さまざまなプロジェクトや展覧会へ積極的に参加し、学びを実践の場で磨いています。
各専攻の学生が取り組んだ成果を展示し、表彰されます。

TASK Method#03

就職率92.9%※2022年度 就職率

「社会で確かに活躍できる力」を養うことを目標として掲げる学校です。そのために実践を重視した授業やインターンシップなど、多彩なカリキュラムを導入しており、就職決定までをフルサポートしています。

Interview

先生の声

Professor's Voice

陶芸の技術は大きく分けると「形を作る技術」と「加飾の技術」の二つがあります。TASKではそのどちらも基礎から学ぶことができます。身につけた技を職人として生かすか、作家としてか、陶芸教室の先生としてか。それは本人次第ですが、陶芸のプロとして活躍したい人は一緒にがんばりましょう。

工藤 良健教授

学生の声

Student's Voice

高校時代、近所の陶芸教室に通っていて、将来は陶芸に関わる仕事をしたいと思っていました。地元の広島で美大の説明会に行った際にTASKを知り、内容と環境が自分に合っている学校だと思い、入学を決意しました。入学後、展示会や個展などで違った視点から作品を見られるようになり、もともと好きだった陶芸を専門的に学ぶことで、以前よりもさらに好きになりました。将来は、陶芸はもちろん美術工芸に携わる仕事に就きたいです。作品を作るだけでなく、美術に関する様々な情報発信もできればと思っています。

家守 奈穂

工芸コース 3年生/祇園北高校(広島県)出身
工芸士3級

Works

一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会賞

筒描洋柄卓上灯

新倉 萌乃

陶芸専攻 工芸士3級
サレジオ工業高等専門学校(東京都)出身

京都陶磁器協同組合連合会賞

上絵纏枝蓮紋皿

LI QIAN

陶芸専攻 工芸士3級
哈爾浜市軸承高級中学(中国)出身

VC&A デザイン スカラーシップ 受賞作品

ティーセット 和

矢谷 若菜

陶芸専攻 工芸士3級
天理高校(奈良県)出身

行方

鈴木 圭郎

陶芸専攻 工芸士3級
明治大学出身

舟形流紋鉢『郷関を出づ』

大石 拓実

陶芸専攻 工芸士3級
クラーク記念国際高校 静岡キャンパス(静岡県)出身